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DAYS

第33章 交接 -deep night- ANOS×M





ずっと逃げてきてた。

「好き」という気持ちに。


始まりのきっかけを作ったのは
潤だと思ってた。

潤だから、きっとこんな関係を
望んでるんだと思ってた。


だけど、潤の口からは1度も

「抱いて」も、「いいよ」「好き」という
言葉も発せられていないことに気が付く。


潤が望んでいない関係を、
ずっと続けてきていたなら…。

俺は最低だ。

もう何年も、潤を苦しめてた。
泣かせてたんだ。


何も言わないのは、「肯定」だと思ってた。

許してくれてるから、
何にも言わずに受け入れてくれるんだと。


でも違うんだ。
潤は優しいから…。

言わなかったんだ。
言えなかったんだ。

俺が言わせなかったんだ。

考える時間なんて与えずに、
ただ求めた、その間違いの結果だ。



「…俺も、潤が好きだ。」
「俺も、好き。」


智くんも同じようなことを
思ったのだろうか。

心なしか、目が充血している。


順序を間違えた関係かもしれない。
始まりを間違えたかもしれない。

だけど、この気持ちに間違いはなくて。

どう考えたって、潤が好きだ。



「だけど…、これからどうすんの?

4人が4人とも、同じ人って…。」


俺も、智くんも、ニノも、相葉くんも
みんな同じグループのメンバーで。

同じ人に恋をしてて。


「とりあえず…、話をしよう。」
「誰と?」
「誰とって大野さん…。

決まってます。潤くんとです。」

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