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DAYS

第33章 交接 -deep night- ANOS×M





色気を放つ潤を見て、
興奮しない訳がない。

我慢なんて出来るはずもなかった。
思わずゴクッと唾を呑み込んだ。


濡れた唇は、妙に色っぽくて。

少し赤くなってる首筋にドキッとする。


無理だって分かってるんだけど、
視界を遮るように唇を重ねた。


光さえも遮って。

俺だけを見て欲しくて。

俺だけのものになって欲しくて。



「潤…。」
「ふぁっ…、大野さ、んぅ。」


とろんとした表情に、堪らなくなって
舌を差し込んだ。


「あーあ。大野さん、抜け駆けしてる。」
「リーダーだからいいんじゃない?」


そんな会話が聞こえてくる気がするけど、
それどころじゃない。


絡み合う水音と、舌先から感じる
刺激にすべての神経を奪われる。

ちらっと目を開ければ、必死に
キスについてくる潤の顔が見える。

甘いキスに酔いしれる。
香る香水に眩暈がする。


視覚も、嗅覚も、味覚も、聴覚も、
すべて潤だけ。


苦しそうにしてるから、1度唇を
離して、また塞ごうとしていたら、


「ずるい、今度は俺がする。」


おじさんは休んでて、って
ニノが俺をぽーんと突き放して
潤の唇を塞いだ。


ニノのキスに翻弄されてる潤を見て、
嫉妬した。


そんな顔もするんだ。

俺だけの顔だと思ってたよ。

漏れる吐息も、声も
俺だけが聞いたんじゃないんだもんね。

ふつふつと湧いてくる、醜い感情。


だけど、それ以上に
どうしようもなく興奮してるんだ。


翔くんのほうを見れば、目が合った。

どうやら同じことを考えてるようで、
こくんと1つ頷くと、潤のそばへと寄った。

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