DAYS
第6章 三回目の愛図 M×O
気づいたら、仕事のほうに熱中してた
みたいで、
「ふぅ…。終わった。」
立ち上がって、背伸びをして気づく。
「あ、リーダー。」
「俺のこと、忘れてたでしょ。」
「いや…。あの。」
「いいよ。仕事、忙しそうだもんね。」
あれ?
なんか、怒ってる?
ぷぅーって子供みたいに頬を膨らませて、
そっぽ向いてるリーダー。
「リーダー?」
「いいもん。しゃみしくなかったもん。」
…へ?
様子がおかしいと思って、リーダーの
周りを見渡すと、缶ビールが二本、
空になってた。
「飲んだの?」
「飲んでにゃい。」
「呂律、回ってないけど。」
「飲んでないのーーーーーー。」
そう叫びながら、俺にタックルを仕掛けてくる。
「ぐふっ。」
「仕事、してたから…。」
唇をつんと尖らせて、ぽそって。
可愛い。
本日二回目。胸がきゅんとして熱くなった。
ここまで疲れてたら、俺も重症だな。
「ごめんごめん。ちょっと立て込んでて。
って、もう12時じゃん。リーダー、
もうお風呂入っておいで。」
「やーだぁー。まだ飲むもん。」
駄々を捏ねるリーダーを浴室へと
押し込んで、ふぅっと息を吐く。
「着替え、分かんないから鞄ごと
ここに置いとくね。あと、バスタオルも。」
「んー。」
のんびりとした返事が聞こえてきた
と、思ったら、ガタガタって浴室から
大きな音が聞こえてきた。
もしかして、酔っ払ってお風呂入ったから
倒れてるんじゃー…。
「リーダー!?」
急いで扉を開けながら、声をかけると
「え、松潤?」
浴室の床を見ると、散乱した桶とか、
シャンプーボトルとかその他色々が
見える。
「音がしたから、てっきり倒れたのかと
思っちゃって…。」
「あー、ごめんね?俺、やっちゃった。」
「そのままで大丈夫だから。
俺が後で直しとくよ。」
「そー?ありがとう。
…そろそろ閉めて?」
あ…。ここ、お風呂場だった。
意識した途端に恥ずかしくなる。
リーダーの程よく引き締まった腹部。
目のやり場に困る。
「ごめん!出るわ。」
急いで扉を閉めたけど…。
…俺の、反応してる。