DAYS
第6章 三回目の愛図 M×O
何で、こんなことになってるのか。
考えれば考えるのほど、俺の中心が
熱を持っていくのが分かる。
…好き…なのか。
リーダーの顔をぱっと浮かべると、
胸がきゅってなって、ドキッとした。
三回目。
やっと自分の気持ちに気付いた。
そう考えたら、今までの気持ちにも全部
説明がつく。
一緒に居て心地よいのも、
ドキッてするのも、
全部全部
好きだから、なんだよな。
自覚出来たのはいいけど…。
「これ、どうしたものか。」
立派に勃ち上がった自分の息子をみて、
苦笑する。
さすがにここで抜くのはまずいしな…。
しばらく悶々と考えていたら、
「松潤?」
「へっ!?」
やばっ。声裏返った。
って、いつの間にお風呂から出てたのか
全く気付かなかった。
「上がったの?」
落ち着け、落ち着け俺。
心の中で願うも虚しく、胸の動悸が激しく
なってる。
風呂上りのリーダー、色っぽすぎる…。
俺の息子がさらに、中心で主張してる。
「気付かなかったの?」
「ちょっと考え事してたらー」
「考え事ってさ、それ?」
リーダーが指さす方には、
俺の息子。
「っ!いや、これは違うくて、その。」
「違うの?」
首を傾げて、上目遣いで聞いてくる。
風呂上りのリーダーは、タオルを首に
巻いて、パンツを履いただけで、上半身には
何も身に付けてない。
リーダーの体から出てる雰囲気が
俺の五感の全てを奪い尽くしていく。
ほろ酔い気分なのか、
口調はいつもよりも穏やかで、滑舌も怪しい。
「抜いてあげよっか。」
妖艶な微笑みを浮かべて、こっちを見てる。
「は?」
俺の頭がフリーズしてる間に
リーダーがずいずいと俺の近くに来てる。
ソファーの前で立ってる俺を、
ぽーんと押してソファーに座らせた。
リーダーが俺の前に膝まづいてる。
その動きは、あまりにもリアルで。
鮮明なスローモーションを見てるみたいに、
脳裏に深く焼き付くような妖しさがあって。
もうすぐ俺のモノに触れるって時、
飛ばしかけてた理性が戻ってきて
「やめろ!」
気づけばリーダーを、ラグの上に
突き飛ばしてた。