
DAYS
第33章 交接 -deep night- ANOS×M
相葉さんと、潤くんの雰囲気は
俺の時にはないもので…。
何だろうな…。
そう、「恋人同士」って感じがした。
「大丈夫?」
「ん、も、ちょっとだけ待って…。」
「うん。ごめんね。」
「謝らなくていいから…。」
潤くんを気遣う相葉さんに、
笑顔で応えてる。
潤くんが、ぐっと相葉さんに近付いた、
かと思うと、何かを呟いた。
言葉は聞き取ることが出来なかった。
ただ、読み取れてしまった口の動き。
『雅紀はいつも大変だったんだね』
いつもって、いつも?
大変だって、何が?
思考回路が動く前に、
「ぅあっ、ああっ。」
相葉さんが動いて、潤くんが
声を上げた。
いつもよりも少し高くて、掠れた声に
考えていたことの全てを奪われた。
嫉妬とか、そんな面倒くさい思考を
捨てて、潤くんをもっと乱したいという
欲だけで体が動く。
「もっと気持ちよくなって下さいね、
潤くん…。」
俺の言葉を合図に、大野さんと翔さんも
潤くんのほうへと動き出す。
大野さんの男らしい顔、
初めて見た気がするな…。
翔さんはどこか難しい顔をしてる。
…翔さんも聞いちゃったんだね。
何か一言声をかけようと思ったけど、
「あ、もっと、もっとぉ…。」
その声に、翔さんの顔つきも
雄の顔になって、俺も慌てて潤くんの
ほうへと向かった。
もっと蕩けて。
もっと甘えて。もっと鳴いて。
