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DAYS

第34章 Lives M×O





俺のこと、追い出したいなら
何でこんなところで寝てるの?

本当はさ…そうじゃないってこと?

それとも、俺の機嫌が悪かったから
謝ろうと思ったけど、躊躇っちゃったとか?


潤のことが分からない。

ここで寝てる意味も。
追い出したい気持ちの真意も。

何も分からない。

いや、違うな。
分かろうとしなかった、のか。


追い出したいっていうなら、
ちゃんと聞くべきだった。

潤の気持ちから逃げてたんだ。

逃げて勝手に傷ついて。
ひとりで疲れて、背負い込んで。
自分の知らない間に限界を超えてて。
結局迷惑をかけちゃって。


あの時から、俺は成長してないな。

潤が倒れた俺を見て、
シェアハウスを提案してくれたあの日から。

俺が無理すれば、潤も無理するのに。



寝てる潤の顔は見えない。

でも、苦しい顔をしてるような気がした。
そんな気がして仕方なかった。

いつもは広くて、頼りになる背中が
小さく見えるからなのかもしれない。


起こそうか起こさないべきか、迷った。

だって、俺と顔を合わせたくなくて
この時間に帰ってきただろうし、
なかなか入る決心がつかなかったから
この部屋の前でこうしてるんだろうし。



でもここで寝かせるわけにもいかない。


確実に明日の仕事に響くし、
それに何より今向き合わなきゃ。

明日の仕事と、俺たちの将来がかかってる。

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