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DAYS

第34章 Lives M×O





「潤、潤。」


肩をとんとん、と叩いてみるけど
やっぱり起きない。

口をむにゃむにゃさせて、
うーんと唸ってはいるけど起きない。


潤の寝顔は本当に可愛い。
俺より年下、何だもんな。


俺よりしっかりしてる時が多いから
ついつい忘れがちだけど、潤は俺より
年下なんだ。

だけどいっぱい甘えて、頼って。

俺がそんなんだから、俺に相談
出来ないのかな?
お風呂場でしか本音を話せないのか?


「起きて、潤。」


頬にそっとキスを落としながら、
潤の瞳が開くのを待つ。


瞳が開く前に、口が開いた。

そして、独り言を呟くように
小さく寝言を口にする。


「ん…。

ごめんな、智…。」


…ごめん?
謝らなきゃいけないのは、俺の方だよ。

潤は何にもしらないのに、
俺が勝手に不安になって、あんな態度を
とってさ。

その上口聞かないわ、部屋にこもるわ…。

それなのに…。

潤は優しい。
優しすぎるくらいに優しい。


こんなに俺の事を想ってくれる潤が、
俺の事を嫌いになってなんかないよね?

そう思ったら、とにかく潤が愛おしくて。


「ごめん。ありがと、潤…。」


今度は唇に、しっかり自分の唇を
押し付けた。


すると、パチっと潤の瞳が開いた。

すごく綺麗だった。

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