
DAYS
第34章 Lives M×O
智はずっと、俺を真っ直ぐに見ていて。
そんな瞳に、俺も真っ直ぐに
気持ちを返したくなるんだ。
「風呂場でそういうことを言ったのは
本当…なんだ。」
「うん…。」
「でも、そういう意味で言ったん
じゃなくて、その…。」
軽蔑される、とは思ってはいないけど
やっぱり不安なもので。
「…引かない?」
「引くわけないじゃん。」
「…智と一緒に寝るだけでさ、
シたくなっちゃうんだよ。」
「…へ?」
豆鉄砲を喰らったかのような顔をしてる。
さっきまでの真剣な表情からの
ギャップが凄くて、思わず笑いそうになる。
「え、それって…。」
「智が欲しくて堪んなかったってこと。
でも智はそんな感じしないし、
コンサートも続いてるし忙しいから
言い出せないし…。」
最後は自分でも聞き取ることが難しい
ような音量になってしまった。
だけど智にはしっかりと伝わったようで。
「潤、可愛すぎんだろ。」
「…は?」
今度は、俺が豆鉄砲を喰らう番だった。
「いや、俺のどこが可愛いんだよ!?
寝てるだけでおっ勃っててるんだぞ?」
「俺の寝顔をコソコソ覗いてるからだろ?」
バレてたんだ…!
一気に顔が熱くなっていく。
コソコソ言ってたところが、
また羞恥を煽る。
「マジかよー…。」
「可愛い、とか。好きだよ、とか
言ってる潤がね、好き。
引くわけない。
俺だって潤が好きで、潤のことが
欲しいんだ。」
