
DAYS
第35章 ホント S×O
目を覚ました智くんは、
やっぱり怒ってる。
「明日も仕事あるのに…。」
「ごめんなさい。」
「…激しすぎる。」
「ごめんなさい。」
お腹と腰を抱えてる智くんと、
裸で正座させられてる俺。
「お腹痛い。」
「すぐに薬持ってきます。」
「でもその前に何か食べなきゃ。」
「すぐに作ります。」
「でも、翔くんゆっくり何だもん。
俺が作るから。」
服着てよ、ってつんっと言い放って
智くんは寝室を出て行った。
「はぁー…。」
ご機嫌、やっぱり斜めだな。
当たり前なんだけど…。
でも、どうしても加減が出来ない。
抱けば抱くほど、智くんが足りない。
もっともっと欲しくなる。
腰とお腹をさすりながら
寝室を出ていく智くんの姿。
その背中を追うように、急いで
寝室を出ようとしたところで、
「俺、真っ裸だわ。」
その辺の服をかき集めて、
キッチンに急いだ。
キッチンの方から、トントンと
心地よい音が聞こえる。
ここのところ俺が朝食を作ることが
多かったから、何だか久しぶりだった。
ご機嫌を伺うように、
そろーっとキッチンへ入ろうとする。
声を掛けようとした時、
智くんの声が聞こえてくる。
「ふふ…。
翔くん、激しいクセに
優しいんだもん。
…優しすぎるんだよなぁ。」
そうボヤキながら味噌を溶かしてる。
優しい?あれで?
…智くんって、ドM…なのか?
