
DAYS
第35章 ホント S×O
俺が1番だからと、挨拶をせずに入ったら
「おはよう。」
「あ、おはよー…って、え?」
思わず後ずさってしまった。
「え…って、そんなに驚くこと?」
「だって、こんな時間に来ないじゃん。
いつもは。」
俺が楽屋に着いたのは、30分前。
いつも松潤はそこまで早い方じゃない。
朝早くから尚更。
なのに、目の前にいる。
しかも気持ち悪いくらい上機嫌だ。
気持ち悪いなんて言ったら、
切れられちゃいそうだけど。
控えめにそろーっと、松潤の向かいの
椅子に腰掛ける。
小さいけど鼻歌なんか聞こえてくるし。
いつもは貧乏ゆすりガンガン
聞こえてくるのが、鼻歌に変わってる。
もう聞かずにはいられなくて、
「なぁ。」
「ん?」
「なんか…気持ち悪いぞ。」
「それ、失礼。」
「ああ、ごめん。
その…機嫌良すぎない?」
もごもごしながら聞いてみると、
途端ににやーっと笑う。
それでまた驚かされた。
だって怒ると思ってたからさ。
でもそんなことないし。
むしろ、
「え?やっぱり気になるます?」
なんて、超ノリノリだし。
やっばり聞かなきゃよかったとも
そりゃちょっとは思ったけど、
でもやっぱり好奇心のほうが強い。
素直にうんと頷けば、
「いやぁー…。昨日の和が可愛くてね?」
鼻の下伸ばしてても男前ってところが
また腹立たしいな、ホントに。
「なんだよ、ノロケかよー…。」
そんなことを口ではいうけど、
どんな風に可愛かったのか…とか、
ちょっぴり興味があったりする。
