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DAYS

第35章 ホント S×O





「気になんないの?」

そんな煽りにも負けて、

「…どんな風に?」って聞いてしまう。


俺だって、今日の智くんの言葉が
まだ忘れられなくて。

夜のことを考えると、体がカッと
熱くなってくるんだから。

帰りは遅いから今日は無理だろうとは
分かってるけど、それでも寝顔を見ただけで

…やばいんだから。


ちょっと甘い妄想をしかけた俺に、


「翔さんってさ、玩具とか
使ったことある?」
「は?」
「だから、お・と・な・のオモー…」
「いや、それは分かるけど。」


知識として頭に入ってはいるけど、
使ったことはなかった。

まだうまく整理できてない俺を尻目に、
松潤はずんずん話を続けていく。


「昨日、媚薬と一緒に使ったわけ。」
「は、はぁ…なるほど。」


媚薬だとか、玩具だとか。

頭ではもう整理出来ないし、
ニノのそんなところを想像しそうで怖い。


「可愛かったんだよ、ネコのコスプレして、
悶えてる和が。」


なーんの躊躇いも恥じらいもなく、
ポロッと口に出しちゃうもんだから

「へぇー…。そうだったんだ。」

ってテキトーに流すしかない。


玩具…かぁ。
使ったことは今まで無い。

俺が扱えるのか不安だったし、
俺は今に満足していたから。

でも…。

智くんの言葉と、理性が頭の中で
戦ってる。


でもどうしても自分の好奇心には
やっぱり勝てなくて。


「それさ。分けてくれたりしない?」
「は?」


今度は松潤が驚く番だった。

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