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DAYS

第35章 ホント S×O




やっぱりあの日の夜、
家に着いたら2時を回っていた。

最後のほうのインタビューは、
申し訳ないけどほとんど覚えてない。

さすがにあの時間はまずい。


遅い時間にため息が出たけど、
でも智くんの寝顔を見ちゃえば
疲れさえも吹き飛んでしまう。


それに、ある約束をしたんだ。松潤と。


媚薬は分けてくれることになった。
玩具は…こっそり、ひっそりネットで購入。


ひとり妄想を膨らませていたら、
心の声が漏れていたらしい。


「楽しみだなぁー…。」
「何かいいことでもあったの?」
「ぅわっ!」


真正面。ドアップに智くんの顔。

驚いて、思わず後ろへのけ反った。


そんな俺の反応を見て、

「うわ、ってひどい。

自分の恋人の顔みてさ…。」

なんて、拗ねたような顔をして
言うもんだから、抱きたくなる
衝動に駆られる。


だけどここは、ぐーっと我慢。

「ごめんね?」だけの、
ちゅっと触れるだけのキスにしておく。


そうすると、智くんは体をもじもじさせて
何か言いたげに俺を見てる。

知ってるよ。
もっと欲しいんだろ?

智くんを、かれこれ4日は抱いていない。
いつもならこれは異常事態。

ケンカをしてる時か、インフルエンザに
かかった時。それ以外は、2日を開けることは
なかったような気がする。


でも、我慢してほしい。

イイことが待ってるんだから。

そのイイことが楽しみで、
俺だって禁欲生活の真っ最中。


「もう寝よっか。」
「え!?

…あ、うん。」


残念そうな顔してるな。
ほんと、食べちゃいたいくらい。


大丈夫。

思う存分抱いてあげるから。

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