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DAYS

第35章 ホント S×O




そして待ちに待ったこの日。

松潤との約束の日でもある。


「いやぁー…。長かった。」


長い、長ーい禁欲生活からの解放。

っていっても、一週間ほどだったとは
思うんだけど。

俺にとって、一週間も生身の智くんに
触れられないのは拷問だった。


それに耐えることが出来たのも、
全部今日の日のおかげ。


『今日だよね?よろしくね。』


楽しみにし過ぎて、思わず
朝起きてすぐに松潤にメール。

まだ起きてないであろう7時ジャスト。

遅いかなぁと思ってた返信は
案外早くて、

『今日だよ。待ってるから。』


やっとこの日が来た…。

よほどニヤニヤしていたのか、
それとも声が漏れていたのか、


「んー…。

朝から翔くん気持ち悪い…。」


眠たそうな目をこすっている
智くんに、そんな事を言われてしまった。

完全に怪しんでいる目で、
俺をじーーっと見つめている。


そこは何とかうまく丸め込もうと、

「ん?智くんの寝顔が天使みたいでさ?

ねぇ、キスしてもいい?」

ストレートに伝えてみれば、

「…俺もほしい。」


目を閉じて待っている。

そんな智くんが心底愛おしい。


松潤との約束の時間は、午後7時。

今は朝の7時半前。
時間はたっぷりとある。


「んんぅ…。」

重ねるだけのキスが深くなる。

久しくキスさえしていなかったせいか、
それだけで体が熱い。

智くんから放たれるのは、濃い色気。


このままベッドじゃまずいから、

「起きよっか。

行きたい所があるから。デートしよう。」


とにかく家にいちゃまずい。

押し倒しそうになってしまう。

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