
DAYS
第35章 ホント S×O
大漁の川魚を土産に持って、
約束の時間に松潤の家へと向かう。
智くんには、行きの道中で話をした。
そうしたら、
「また珍しい組み合わせで飲むんだね!」
って妙にキラキラした瞳で言った。
まぁ、確かに。
俺と智くんと松潤とニノ。
なかなか見ない組み合わせ。
智くんは、相葉くんがいないことに
「どうせなら5人がいいなぁ」なんて
少し残念がってたみたいだけど、
楽しみだねって言ってくれた。
…智くん、ごめん。
相葉くんは誘えないんだ。
色々やることがあるからさ…?
松潤との約束がね。
約束の時間より、30分ほど早めに着いた。
混んでると思っていた道が
思ったよりも混雑していなくて、
それどころか空いていたせいだ。
「いくら何でも早すぎるよね。」
「どうしよっか…。
コンビニでも寄って、お酒とか
買ってから行く?」
「食べるものは松潤が作ってくれるって
言ってたから、とりあえずはそれで
いいかな?」
近くのコンビニでお酒を選んでる時も、
ずっと頭によぎる。
松潤との約束。
上手くいくかな。
シミュレーションでは何度もした。
上手くいった。
「…くん、翔くん?」
「あ、ごめん。」
「ううん。やっぱり疲れてるよね。
運転代われなくてごめん。」
しゅんとした姿があまりに可愛くて、
車に乗り込んだ瞬間にキスをした。
「こんなとこでダメだよ!」
って、口では言ってるけど、漏れる吐息は
いつもより熱くて甘い。
やっぱり…。
智くんってこういうのに弱いんだよね?
感じちゃうんだよね?
