
DAYS
第35章 ホント S×O
キッチンでは、松潤がフライパンを振って
美味しそうなものを作ってる。
食欲をそそる、いい匂いがしてる。
「お酒、冷蔵庫に入れてもいい?」
「あ、うん。適当に入れておいて。」
多分全部入ると思うけどって、
半分体をこっちに向けながら
松潤は器用に料理をしてる。
開けてみれば、充実してる食料が
綺麗に整頓されてズラリと並んでいる。
料理が出来る人って感じの冷蔵庫。
俺も少しずつ料理はするようになったけど、
うまくストックとかが出来ない。
どうしてもその日の分を、1回ずつ
買いに行くことになる。
「何でも揃ってんなぁ、この冷蔵庫。」
「そう?普通じゃない?」
「いやいや、こんなに揃わねーよ。
俺、買い置き出来ないもん。」
「あー…。俺は何日分かの献立を
考えてから買うからさ。」
お前はそこらの主婦か!って
ツッコミそうになったけど、それよりも
尊敬の方が大きい。
「今度一瞬に買い物行こう。」
「おっさん2人で?」
ケラケラ笑ってるうちに、
松潤特製パスタが出来上がったらしい。
トマトクリームのパスタ。
それを見て思い出す。
真っ赤なニノの顔。
「あ…。そういえば、ニノの体調が
悪そうだったんだけど、大丈夫?」
すると、思い当たる節があるのか、
途端にわるーい顔になる松潤。
さっきまでの爽やかにパスタを作る
あの雰囲気はどこへやら。
「あれね…。
媚薬飲ませんたんだ…。」
