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DAYS

第35章 ホント S×O




今度は両手に松潤の作った料理を
持って、リビングへと戻る。


だって、気になっちゃうでしょ?

媚薬飲まされてる、なんて聞いたら。

聞いたことはあるけど、実際使ったことも
実物を見たこともない。


ニノがどんな感じになるのか、ちゃんと
見てみたいのもあるけど…。

それを見てる智くんの反応も見たい。


あえて声を掛けずに、ゆっくりと
リビングへと近づいていく。

ラグの上に座る2人の姿が見えた。


「ね、本当にニノ大丈夫?」
「んーん、大丈夫じゃない。

熱い、熱いよぉ…。」
「どうしよ、熱かな。体も熱いし。
翔くん呼んでこなきゃー… 」
「ね、大野さん、助け…てぇ。」


潤んだ瞳で智くんを見つめてる。

俺まで心臓がどくんと跳ねた。


「助けるって、どうやって…。」
「ね、お願い。キスして…?ね?」
「へ、え、あっ、んんっ。」


キスしたっていうか、されてんじゃん!

もうさすがに止めなきゃと思って
ズンズンと歩いて出ていこうかと思ったら、


「あーあ…。ごめんね?うちの和が。」


キッチンから、調理の後片付けを終えた
松潤が、手をタオルで拭きながら出てきた。


「これ、さすがに止めないとー…」
「でもさ…。

すごく可愛くない?
もっと見たくない?」


松潤に言われてドキリとする。

図星だからだ。
こんなシチュエーションに、
嫉妬とかそんなこと以上に

興奮している自分がいるんだから。

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