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DAYS

第35章 ホント S×O




ずっとモジモジしてるニノと、
そんなニノを楽しむように見てる松潤。

それに、顔を赤くしてる俺と
これからを想像してにやけてる俺。

なんとも奇妙な組み合わせのメンバーが
一緒にご飯を食べている、なんだか
傍から見ればシュールな状況。


会話という会話はなくて、

「あ、これ美味しい。」とか、

「これ真っ赤だけど辛い?」
「そうでもないよ。」
「あ、そうなんだ…っごほっごほっ。
辛いっ!」とか。


咳き込む智くんの背中を、
「大丈夫?」と言いながら撫でてやる。

別にやましい気があった訳じゃない。

撫でてみたら、

「ひゃっ…ぁっ。」

体を小さく跳ねさせて、
慌てて自分の口を押さえている。

そしてどこかほっとした顔。


バレてないと思ってるかもしれないけど、
バレバレだよ?

その証拠に、松潤は俺の方を見て

『効いてきたね』って口だけを動かして
伝えてきた。


息がだんだん上がってきているみたい。

顔もうっすら赤く色づいてきていて、
堪らなく色っぽくなってる。


そんな智くんを見て、ニノも何かを
感じ取ったらしい。


「ね、潤くん…っ。」
「ん?」
「も、ダメ。熱いのっ!」


必死に訴えているニノに、何をするかと
思えば、

媚薬の入ったコップを渡した松潤。


「これ飲めば、熱くなくなるよ?」


思っていたよりもはるかに、鬼だ。

この男は鬼だ。

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