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DAYS

第35章 ホント S×O




さすがにニノも、もう中に何が
入っているのかを察したようで

「嫌だぁ…っ。もっと熱くなるから…!」

って渋ってるけど、
松潤は自分の口に流し込むと、
無理にニノの口へと運んでいった。


普段は見ない、メンバーの
恋人同士としての面。

それを目の当たりにしてるだけに、
妙に変な気分になる。

見てはいけないようなものを
見ている気分になる。


とりあえず、トイレでも行って
頭を落ち着かせよう。


「ちょっと、トイレ借りるわ。」


一言そう残して、そっとリビングを出る。

ちょっと困惑してる智くんが目に入った。


トイレに来たって、状況は
変わんないんだけど、一時避難。

何度か深呼吸をして、もう出ようって決めて
扉の鍵を開いた瞬間、

「え、ぅおっ!」

いきなり胸の中に飛び込んできたのは
愛おしい人。


「え、智くん?ちょっと…。」
「いいから入れって!」


ちょっと強引な智くん。
いつもの亭主関白が少し出てる。

酔ったらすぐにこうなるもんなぁ、と

頭の中でぼんやり考えている間に
智くんは後ろ手で鍵を掛けると、
さらにぎゅーっと抱きついてきた。

その体は熱い。


「智くん?どうしたの?」


理由は、何となく分かるよ。


「ね、俺も体が熱い…。」


ほら。やっぱりね?

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