
DAYS
第35章 ホント S×O
熱く疼く体を持て余す智くんは、
俺に何度もすがりつくように体を擦り付ける。
それさえも刺激になるらしく、
「…は、ぁっ。」
小さく声を漏らす。
その小さい声さえもはっきり聞こえるのは、
トイレという狭い個室のせいなのか。
はたまた、ひどく興奮しているせいなのか。
どちらにしろ、その甘美な声に
体が熱くなるのは必然だと思う。
「お願ぃ…触ってよ…。」
上目遣いで懇願しているのに、
どこかやっぱり強引さが残っていて。
そんなところにまでキュンときてる俺は、
もう相当なんだろうな。
本当なら、智くんに触れたい。
たくさんキスをしたい。
体中にキスを落としていきたい。
たくさん鳴かせたい。
でもさ、智くん。
「ここ、トイレだよ?
しかも松潤の家のさ…?」
きっと智くんだって忘れている訳では
ないんだと思う。
ただそれ以上に、欲しいんでしょ?俺が。
それとも…。
このシチュエーションがそうさせてる?
「も、いいから…。お願ぃ、します…っ。」
「っ!」
不意打ちの敬語はズルイよ、智くん…。
かなう訳ない。
貪るようなキスをして、
智くんの口内を味わう。
甘かった。
漏れる吐息はいつもより熱い。
声はいつもよりも甘い。
「本当に…覚悟してよ?智くん。」
先に火をつけたのは、智くんだから。
