
DAYS
第35章 ホント S×O
Tシャツの上からゆっくりと、
もう存在を主張している乳首に触れる。
焦らすように、周りだけ。
肝心の中心には一切触れない。
「ぁ、んんっ…。」
媚薬の力だろうか、いつもよりも
何倍も敏感になっている体。
「ね、直接触って…。ね。」
いつもなら言わないような言葉も、
何の躊躇いもなく紡がれている。
薬ですっかり理性をコントロール
されてしまった智くん。
貪りたい。
もっと深く愛したい。
今までだって、たくさん求めてきた。
大事に大事にしてきた。
でも今日は。
「乳首だけでイけよ…。」
耳元で吐息を交えて囁く。
耳の形をなぞるように舐めて、
乳首の中心に爪がぴっと触れた時、
「あ、ああっ、やああっ!」
智くんは熱を吐き出した。
ズボンに、染みが広がっていっている。
それがまたなんとも言えず卑猥だ。
「もうイったの?」
「だって、だって今日変なの、はぁっ。」
「変じゃないよ。
智くんが変態なだけなんじゃないの?」
「違う、違うもん、うあっ。」
智くんの話を遮るように、
まだ勃ち上がったままの智くんのソレを
手のひらで柔らかく包んで揉んでみる。
…やっぱり、いい反応。
ドア越しだけど微かに聞こえてくる、
ニノの甘い声がさらに俺を煽る。
ニノたちの声が、この現実味のない
今の状況を、より鮮明にリアルに
変えていっているように感じた。
