
DAYS
第35章 ホント S×O
これ以上進むのには少し抵抗がある。
だってここ、人の家のトイレだから。
こんな智くんを目の前にして
オアズケなんて、俺もM何じゃないかと
思うほど、智くんの色気は凄まじい。
「さ、出よっか。」
さっきまで使ってた声色とは打って変わって、
明るめの声で呼びかける。
智くんは、
「え?」
って、口をぽかんと開けて突っ立ったまま。
「え、って言われてもさ。
ほら、早く。」
「何で…。」
何で続けてくれないのって言いたいの?
うまく言葉が繋がっていないけど、
でもたぶんそんなことを言いたいんだと思う。
「何でって…智くん。
ここ、松潤の家だしね?」
明らかに、あって顔をした。
忘れてた?
それとも夢中になりすぎちゃってた?
「ほら。戻るよ?」
「でも…。体が…っ。」
「1回出しといて何言ってんの。」
ほら、と智くんのズボンを履かせて
上も整えて、手を引っ張って出ていく。
まだ智くんのモノが反応してる
ことには触れない。
泣きそうな顔をしてる智くんを見つめる。
触ってほしいって気持ちと、
まだ体が熱いことへの疑問からだろうか、
そんな困った顔をしているのは。
だって、繋いだ手が少し揺れるだけで
ビクッと体を揺らしてる。
まだ、オアズケだからね?
でもこれで分かった。
智くんに…少しMっけのあることが。
