
DAYS
第35章 ホント S×O
リビングに戻ろうとして、
ふと立ち止まって考える。
「あの2人…。」
リビングからはニノの小さな声が
聞こえる程度。
何かしてるって感じでは、
なさそうな気がするけど。
そろーっとドアを開いてみれば、
「あ、おかえり。
長ーいトイレだったね。」
相変わらず爽やかな、でも少し悪い笑顔を
見せる松潤と、
…その隣で、さっきよりも真っ赤な顔を
しているニノの姿。
何があった!?
俺らのこと茶化してるけど、
そっちも何かあっただろ!?
そうツッコミたくなったけど、
そこはスマートに対応。
「ごめん。遅くなっちゃった。
料理、冷めちゃったな。」
なんて言って。
俺の少し後ろを歩いていた智くんは、
今リビングへ入ってきた。
ノロノロと、少し前かがみになって。
「大野さん、何か歩き方変じゃない?」
「へ?あ、ああ…。大丈夫。」
松潤が半分笑いながら聞いてる。
そりゃそうか。
何で変な歩き方じゃなきゃダメか、
分かってるだろうし。
媚薬飲んだの知ってるもんね。
動揺してるのを隠せていない智くんが
可愛すぎて、俺も思わず笑ってしまった。
「あ、翔くんひどい。」
そんな可愛い顔されたら…。
何でだろうな。
もっとイタズラしたくなるのは。
俺も相当のSかもしれない。
でも夜はこれからだよ、智くん。
松潤と目を合わせると、
やっぱり少し悪ーい顔をしてた。
