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DAYS

第35章 ホント S×O




冷めても美味しい松潤の料理を
口へ運びながら、ビールを流し込む。

そのビールもやっぱり少しぬるくなっていて、
伸から熱くなった体を冷ますには
少し足りないみたいだ。


さっきまでとは違って、誰も話さない。

その変わり、時々聞こえてくるのは
…ニノの甘いうめき声と、
智くんの熱い吐息。

智くんは1度吐き出したから、少しは
マシだと思うけど、ニノのあの感じを
みると、限界みたいだけど…。


「あ、ねぇ、翔さん。」
「ん?」


じーっと智くんとニノを交互に
眺めていた俺に、松潤がふいに話しかける。


「ちょっと手伝ってほしいんだけど。」
「え、あ、うん。分かった。」


手をクイクイっと動かすから、
その手に先導されるように付いていった
先は、ベッドルーム。

掃除も行き届いていて、モデルルームの
ような家具のセンスに思わず唸った。


「って、え!?
いや、こんなとこ連れてこられても…。」


何で松潤と寝室に2人?

焦っている俺を見て、何が言いたいのか
すぐに察したらしい松潤は、
ケラケラと笑って

「違うよ。

ベットメイキングを手伝ってもらう…
って口実の作戦会議しようと思って。」
「作戦会議?」
「そう。

だってさ、あの2人…。やばくない?」


確かにやばい。

俺も結構お酒を飲んでるはずなのに、
全然酔ってない。

というよりも、酔えないんだ。

あの2人からの色気に、
全ての神経がいっちゃってるから。


「もっと可愛いところ、見たくない?」
「ん?」
「もっと乱れてもらおうかなってね。

だから、連れてこよう。」


そう言って、またすぐに松潤は
今来た道を戻ってく。

いや、作戦会議って言ってたのに
全然会議してないし。
作戦もなにも…。


…それって、まずくない?

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