
DAYS
第35章 ホント S×O
「今日は泊まっていってよ。」
リビングに戻るや否や、
松潤はすぐにそう切り出した。
「え?いいの?」
なんてとぼけて言ってみるけど、
これは前から計画してたこと。
こっそり着替えを持ってきていたりする。
「いいよ。もう時間も遅いし、
そんなに酔ってちゃ…ね?」
「そうだよな…。じゃあお言葉に甘えて…」
「「え?」」
見事にステレオしたのは、
智くんとニノの声。
同じような驚いた顔をして、
目をパチパチさせて俺たちを見てる。
こうなることも想定内。
そりゃあ簡単にうんとは言わないと思う。
お互いに人がいたらさ…。
出来ることも出来ないと思ってるから。
体、熱くて仕方ないもんね?
もう堪んないんでしょ?
2人は必死で反論している。
「明日も仕事ー…」
「ない。みーんなオフ。」
「着替えもないしー…」
「それは俺が持ってきてるから。」
「うーん、と…。」
2人で頭をうんうんと唸らせて
必死で考えてる姿が妙に可愛くて。
でもこのままじゃ埒が明かないから、
「松潤、お風呂借りるね。」
「うん。どーぞー。」
「ほら、智くん。行くよ。」
「え?ちょっ…。」
強引に教えてもらった風呂の場所へ向かう。
どうしよって顔しながら、
それでも後ろを付いてくる智くんが愛おしい。
必死に抵抗する智くんを押し込んで、
さっさと風呂を済ませる。
これでもう逃げらんないね。
まだしっかり立ち上がっている智くんの
モノを確認しながら、心の中でそう思った。
