
DAYS
第35章 ホント S×O
風呂から上がると、
キッチンで水を持ってる松潤の姿。
すぐに理解出来た。
「あ。その水、それ貰っていい?」
「うん。もちろん。
大野さんもいるよね?」
「え、あ、うん。」
松潤からコップを受け取って、
智くんはぐいっと飲み干した。
あーあ。
何で疑わないのかなぁ。
飲んじゃった、ね。
してやったりの顔してる松潤。
「あれ、そう言えばニノは?」
「え?…ふふ。」
そうやって何か意味を含んだ笑みを零すから、
深くは聞かないことにした。
怖ーよ、もうここまで来たら。
「さ、もう寝る?」
「さっきベットメイキング手伝ってもらった
部屋が、ゲストルームだから。」
「ありがとう。
おやすみ。」
「松潤、おやすみ。」
智くんと手を繋いで、歩き出そうとしたら
松潤の口がゆっくりと動く。
『引き出しの、好きに使って。』
『またあとで。』
言葉を確認出来た俺は、ほんの小さく頷いて
軽い足取りで部屋へ向かう。
智くんも、
「松潤の家だからさ、絶対に
ゲストルームも凄いよね。」
なんて、少しテンションが上がってて。
俺にとっては好都合。
「さっき入ったけど、凄かったよ。」
「ふーん…。」
あれ、途端に素っ気なくなったけど…。
あ。
「2人きりだったことに、ヤキモチ妬いた?」
「バッ…!
妬くわけねーだろ。何言ってんだよ。」
まだそんなこと言える余裕があるんだ。
ずいぶん強気だね、智くん。
「可愛いね。智くん。」
「うるさい。」
もっと可愛いとこ、見せてもらうけどね?
