
DAYS
第35章 ホント S×O
ベッドに入って、2人でゴロンと寝転ぶ。
智くんはまだ部屋に驚いているみたいで、
「ほんっとに綺麗だなぁ。
モデルルームみたい。」
俺と同じような感想を言ってるもんだから、
何だか嬉しくなった。
俺たちの家、もうちょっと散らかってるもん。
主に俺のせいで、だけど。
「一応布団出してくれてるみたいだけど、
どうする?布団、いる?」
「んー、そうだねぇ…。
まぁでも正直に言うと、翔くんの
寝相が悪いから、どのみち俺に
布団掛かんないから。」
「あ…。すみません。」
怖いくらい笑顔で言うもんだから、
思わず謝ってしまった。
その件については、1度揉めたことがある。
智くんにはソファーで寝るクセがあった。
わざわざ、リビングのソファーに
掛け布団だけを持って行って寝ていて。
俺と付き合っている間も。
何だか淋しくて、腹が立って
「そんなとこで寝ちゃ、風邪ひくよ。」
少しイライラしながら言ったら、
「翔くんと寝る方が風邪ひくわ。」
なんて言われて…。
「あったねぇ、そんなことも。
それからじゃない?
翔くんが料理始めたのって。」
「これはもう、尻に敷かれないとと思って。」
何言ってんのって笑ってる。
連られて俺も笑ってる。
久しぶりだなぁ、こんな時間。
「さ、寝よっか。」
「え、あ、うん。」
やっぱり歯切れの悪い返事。
俺から腰をずいずいと遠ざけてる。
「ね、こっちおいで。」
グイッと引き寄せれば、
俺の太もも辺りに当たるのは…。
「ね、智くん。まだ足りないの?
勃ってるけど。」
そう指摘すれば、一気に赤くなる顔。
ほら、逆転した。
