
DAYS
第36章 Mine S×A
「こら、泣くな。」
リーダーがふわっと俺を抱きしめた。
優しい匂いと体温に、
少しずつ気持ちが落ち着いてくる。
「何しなきゃいけないか、分かる?」
「話、もう1回ちゃんと聞く…。」
「ん。
怖いのは分かるけどさ…。
どれだけ好きで愛し合ってても、
別の人間なんだから。
話さなきゃ分かんないこともあるし、
伝わんないこともあるよ?
だから話してこい。もう1回。
それでダメなら、また考えよう。
俺たちも考えるから。」
リーダーのいつになくリーダーらしい言葉に
「え、格好いい…。」
思わずポツリとつぶやくと、
「だろ。」
お得意の渋い顔を俺に向けてくるから、
やっぱりこの辺はいつものリーダーだなって
ちょっと笑ってしまった。
それはニノも松潤も同じみたい。
みんなにクスクスと笑われちゃってる
リーダーは、拗ねちゃった。
「ありがとう。話してくる。」
「ん、行ってらっしゃい。」
みんなに背中を押されて、
楽屋を飛び出した。
向かう先はメイク室。
翔ちゃんがいるはずの場所。
もうちょっとで着くって時、
「あ、相葉くん。」
「あ!」
声の主はタッキーだった。
