
DAYS
第38章 SUPER×2 LOVE SONG A×S
「いらっしゃい。」
「ごめん、オフなのに…。」
「ううん。予定は夜からだけだから、
全然問題ないよ。
ほら、上がって。」
「うん。ありがとう。」
手ぶらでくるのも何だかな、と
気持ちばかりのシャンパンを渡すと
嬉しそうな顔をされた。
出迎えてくれた松潤に連れられて、
洗練された部屋へと入っていく。
モデルルームみたいだな…。
「本当に住んでんのか?」
「何言ってんの、翔さん。」
「いや、すげー綺麗だからさ。部屋。」
「割とこまめに掃除してはいるけどね。
って、そんな事言ってたら、
間に合わないんじゃない?」
指摘されて気がつく。
今は朝の10時前。
無理を言って、こんな時間から
手伝ってもらってる。
朝が苦手なのに、オフなのに。
「ありがとな。」
「それは無事に作り終えてから言ってね?」
「う…。」
「俺はあくまでサポートだから。
メインはちゃんと翔さんがやること。」
「うう…。」
「返事は?」
「はいっ。」
計算違いだ。
松潤は思ってるよりもスパルタかもしれない。
「ケーキは時間が掛かると思うから、
先にやっちゃおうか。
それと並行して、パスタソースを
作っていこうね。」
パスタソースなんて作った事ない。
雅紀と暮らすようになってから、
料理はするようになったけど、そんな
洒落た難しい料理には挑戦してないし。
「大丈夫だよ、そんなに難しくないから。」
失敗してもいいように、材料は多めに
買ってきたからね。
って言われたけど、
「本当に手伝ってくれないんだ。」
「当たり前でしょ。
翔さんが作るから、相葉くんが喜ぶんじゃ ない?」
大好きな笑顔を思い起こせば、
何だか出来そうな気がしてきた。
