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DAYS

第40章 ホント ノ ホント M×N





M side


俺は今、凄くイライラしてる。


和が色気を振りまいてるから。

いや、俺がそうさせたんだけどね?


「ねぇねぇ、ニノー。」
「何ですか、大野さん。」
「熱あんの?」
「はぁ?」
「だって息荒れぇんだもん。」


いつも通りを心掛けてるみたいだけど、
全然隠しきれてないよ。


何気ない顔をしてゲーム機を開いてるけど、
リーダーの言う通り息は荒い。

顔もほんのり赤くなってる。
和は色が白いから、すぐに分かる。


自分でやってんのに嫉妬してるなんて
幼稚だって分かってる。

嫉妬するくらいなら、
やらなきゃいいんだってことも。


それでも止まれない。

どんどんどんどん和に惹き込まれてる。

和が俺を狂わせてるのかも…なんて。


「もーしつこいよ、大野さん!」
「ちぇっ。膝くらい貸せよー。」
「俺の膝は高いんですぅー!」


膝枕を要求してたリーダーを上手くかわして、
こっちへ走ってくるのが見える。

そしてゆっくり、ゆっくりと
俺の隣に座ってる。
少し体をびくっと跳ねさせる和に
思わず笑みが零れると、

「変態…っ。」

って、顔を真っ赤にして睨むもんだから
またフツフツと湧く黒い感情。

そんなの外で見せてんじゃねーぞって。


「あー、まつずんのとこに行っちゃった…。」
「松潤には勝てないよ。

ほら、智くんもこっちおいで。」
「えー、やだ。」
「ええ!?」
「あーあー、翔ちゃん嫌われてんなぁ。」

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