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DAYS

第40章 ホント ノ ホント M×N





もうすぐ会議室だって時、
前から猛ダッシュで走ってくる人が見える。


「え、和?相葉くん?」
「ニノ連れて楽屋に戻ってて。
俺、マネージャー呼んでくるわ。」
「へ?え?」


それだけ言い残すと、ビュンと
凄い速さで止める間もなく走っていく。


残されたのは、困惑気味の俺と

…泣いてる和。


マネージャーを呼ぶってことは、
多分よろしくない事が起きたんだと察した。


「行こう。」
「…ごめ、なさいっ。」
「え?」


ボロボロと涙を零して泣き出した和。

そんな和を見て、また困惑する俺。

どうしたもんかと和の背中を摩る。


…ふと、後ろで人が見える。

誰かはっきり見なくても、ゲストで
ある事に違いはない。


「ちょっとごめん。」
「え?」


一瞬ポカンとした顔をした和を
肩に担いで楽屋へと走る。

乗せられた和は慌ててるけど、
これしか今は方法が考えつかなかった。

いくら状況を知らないとは言っても、
これがよくない状況なのは分かる。


ダッシュで楽屋へ戻ると、
和のマネージャーと相葉くんは戻ってた。


「あの人は?」
「多分後ろにいる。」
「俺が対処してきます。」


そう言って、マネージャーが楽屋を出る。


「ニノ、大丈夫か?」


事情を聞いたであろうリーダーと翔くんが、
ニノの顔を覗き込む。

それでもなお、和は謝り続けていた。

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