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僕達の日常

第5章 ~無期停学の逆恨みと動き出す不穏~

「えぇ
前に通ってた高校でね、1番仲良しだったクラスの子がイジメられてたの」

もしかして、秋葉はそいつを守って似たようなことに…。

「ある日、その子がイジメっ子達に階段から突き落とされそうになったのを、秋葉がかばって代わりに突き落とされたの…。」

「えっ!?」

「階段から突き落とされた秋葉は、意識不明になって今回みたいに、病院に運ばれたことがあったのよ…。」

秋葉、お前って本当に良い奴なんだな…。

「秋葉って、誰かのために代わりに傷つく、自己犠牲なとこがあって…。
それが悪いってわけではないんだけど、良いってわけでもないの…。」

「そうなんすか…。」

確かに、自己犠牲については賛否両論だ。

誰かを助けたり、かばったりするのは良い部分だ。

だけど、代わりに傷ついたら助けられた側からしたら、自分のせいでって逆に傷つく時もある。

難しい問題だ…。

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