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僕達の日常

第5章 ~無期停学の逆恨みと動き出す不穏~

「う、うーん…。」

「秋葉!!」

「秋葉、大丈夫!?」

眠っていた秋葉が、ゆっくりと目が覚ます。

「あれ……ここは…?」

「病院だぞ」

「あぁ、そうか……いてて…。」

起き上がろうとした拍子に、頭痛がしたのか秋葉は包帯を巻かれた頭を押さえる。

「秋葉、無理しちゃ駄目よっ」

「そうだぞ、安静にしてないとっ」

俺は、秋葉の両肩を持ってゆっくりベットに倒す。

「私、看護師を呼んでくるから秋葉をお願いね!」

「わかりました」

俺に秋葉を任せて、秋葉のお母さんは看護師を呼びに、病室を出て行った。

「夏樹君、無事で本当に良かったよ…。」

秋葉は、微笑を浮かべながら俺が無事なことを安心している。

「良くないだろ!
代わりに、お前が傷ついて倒れて頭から血を流して、病院に運ばれたんだぞ!!」

「ゴメン…。」

俺に怒鳴られて、涙目になる秋葉。

「あっ、俺こそ怒鳴って悪かった…。」

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