
Tell the Tale
第1章 red × orange
席についてしばらくすると、酒と料理が運ばれ、テーブルがいっぱいになる。
乾杯をして、喉に酒を流し込む。旨い。
橙「ぷはぁ〜っ!うまいわあ!最高やな!」
そう言っていつも以上に酒が進む丸。大丈夫か?
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飲み会も終盤に差し掛かり、皆べろべろに酔っ払っていた。
もちろん、俺も。
向かいの大倉は既に机に突っ伏している。
俺は尿意を催し、席を立とうとした。
橙「渋やん?どこ行くん〜?」
丸がとろんとした目で見ながら、俺の腕を掴む。
赤「あ?トイレやで」
橙「駄目。行かんといてえ」
赤「いや、漏らすて、」
橙「ほな漏らして。」
赤「は?ちょ、痛いッ、」
丸は俺の腕を強引に引っ張り、座らせた。
