テキストサイズ

Decalogue

第2章 義兄妹の淫らな関係

僕の部屋にまで彼女の甘い喘ぎ声が聞こえてきそうだ。
夢中になって望遠鏡のカメラでシャッターを切っているとノック音がした。
邪魔が入ったことに苛立つ。
「凌生?ちゃんと食べてるの?昨日のご飯そのままじゃない」
小言をいう母親に
「後でちゃんと食うから、どっか行けよ」
強い口調で母親を追い払う。
食欲なんてどうでもいい。
ただ目の前の情事が見れるなら、他に何もいらない。
それほど僕を夢中にさせている。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ