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Decalogue

第3章 淫猥なあやつり人形

バスルームから出ると真聖の顔色を窺うように
「お兄ちゃん…」
「どうした?」
「…これ…もう…脚に嵌めないで」
真聖は目線を合わそうとしない。
「だって…ちゃんとお兄ちゃんの帰り…待てるようになったでしょ?」
やわらかな微笑みを優花に返し、慣れた手つきで優花の赤く腫れた足首を持つと軟膏を塗り、また足枷を嵌めた。
「まだ外せないよ、優花が誰のものなのかちゃんと理解するまではな。ほら、濡れたままでいると風邪ひくだろ」
優花の髪をタオルで拭い、真聖はバスローブを羽織って寝室に戻った。
「ほら、ここにおいで」
椅子の前に裸のままの優花を立たせた。
「また新しい下着買ってきてやったぞ」
玩具が入っていた紙袋から取り出して、椅子の上に置いた。
「…そんなの…着たく…ない…」
優花が小さく反抗すると真聖が豹変して
「何で俺の言うことが聞けないんだ」

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