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Decalogue

第3章 淫猥なあやつり人形

突然真聖に首を締められて、優花は真聖の指を必死に剥がそうとする。
熱を帯び、意識が朦朧としていく。
このまま殺してくれたら、どんなに楽だろうと優花は思った。
優花の指先に力が抜け、腕が垂れ下がると真聖の指が緩み、優花は床に崩れるようにしゃがみこみ咳き込んだ。
「ごめんな、優花」
真聖は抱えるように優花を立たせて胸に抱きしめ、髪を優しく撫でた。
「優花が悪い子だからいけないんだぞ」
突然の恐怖に優花の頬に涙が伝った。
「泣くなよ…お兄ちゃんが悪かったよ」
優花の頬を優しく撫で、涙を唇で吸い取った。
「ほら、機嫌直して。着替えしような」
「…うん」
肌に食い込むほど小さなパンティを履かせて、上に肌が透けるベビードールを重ねた。
「ほら、可愛くなっただろ?」
「…うん」
「優花はやっぱり白が一番似合うな。まるで天使みたいだ」
優花の体を無理やり椅子に座らせると、小さく唇を重ねた。

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