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Decalogue

第2章 義兄妹の淫らな関係

明けきらぬ闇に包まれた朝を迎えると、玄関ドアの鍵が開く音が静かな部屋に響く。
音に気づき、優花は目を覚ました。
廊下を歩く真聖の足音に優花の鼓動が早くなっていく。
真聖は鍵で閉ざした寝室のドアを開けた。
その音に優花の体が小さく跳ねる。
真聖が寝室に入るとコンビニの袋をベッド横のサイドテーブルに置き、床に紙袋を置いた。
間接照明を灯し、天蓋のベールを捲ると毛布に丸まったままの優花と目が合った。
「起きてたのか?」
真聖は優花の髪を撫でてベッドに凭れるように隣に座った。
優花は薬のせいで鈍くなった重い体をゆっくりと起こして真聖と小さく唇を重ね、真聖の機嫌を伺うように首を横に振ると
「ううん…さっき起きたの…」
歪んだ笑みを向けた。
「ほら、上においで」
優花は言葉に従い、真聖の膝にゆっくりと跨ると肩に手をまわして重い体を委ねた。
真聖は優花の背中を優しく抱いて、何度も小さく唇を重ねる。
「…だ…め…やめて」

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