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君と別れるための5つの条件

第2章 別れるのは1カ月後、それまでは今まで通りにする

あれだけイチャイチャしておいて何が面倒臭いのだろう

桃李から見ると楽の方が全然面倒臭い

「ん〜、体の相性はバッチリだったんだけどな……今度で終わりかな〜」

神聖な厨房で変なこと言わないでほしい

と思うが、感覚がどこかずれている楽と話すのは非常に疲れるので無視を決め込んでいた

すると、今まで一人でベラベラとしゃべっていた楽が唐突に桃李に話しかけてきた

「そういえば、桃李は彼氏さんとどーなの?まぁ、お前らは大丈夫だよな〜。彼氏さんからスキスキオーラ溢れ出てるもんな。愛されてるな〜お前」




『愛されてるな〜お前』

あれから桃李の頭の中ではこの言葉がずっと流れていて、夕飯の支度が一向に進まない

確かに昔は愛されていたかもしれないが、今ではそれも過去の話……

翔太には酷いことをした……

もう俺のことなんか、大嫌いだろう

あと少し一緒にいれば翔太から離れられる


これでいい……、これで……いいんだ……

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