テキストサイズ

君と別れるための5つの条件

第2章 別れるのは1カ月後、それまでは今まで通りにする

翔太の背中に回した手に力を入れる

また溢れた涙を気にもせず、ただ願う


誰か、時間を止めて……


離れて、行かないで





「ごめん……シャツ気持ち悪いよね」

翔太のシャツは胸元のあたりが桃李の涙でビョビョになっていた

「大丈夫。脱げばいいし。……そうだ!……」




「桃李、もっとこっち来なよ。狭いだろ?」

浴槽に男が2人

普通の家より少し広いかもしれないけど、さすがに男2人は狭い

そもそも、なんでこーなったかというと……

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

「そうだ!桃李、一緒にお風呂はいろっか」

「………?」

「お風呂! シャツ濡れちゃったし。ね?」

翔太が意地悪く笑いながら桃李の髪にそっと触れる

なんで急にそんなこと言い出したのかわからないけど、シャツのことを言われるとなんとなく断れない


それに別に、嫌、じゃないし……

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

ってなわけでこんなことになっている

ストーリーメニュー

TOPTOPへ