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君と別れるための5つの条件

第1章 君と別れるための5つの条件

「ん〜……いいよ」

あまりに軽く出されたその答えに桃李は唖然とする

翔太は、「ただし」と付け加える

「条件付きでもいいならだけど」

桃李が予想では、翔太が悲しもうが、怒ろうが最終的には別れられるだろうと思っていたのに……

別れるのに条件があるなんて……

予想外の展開に桃李は困惑する

けど、悩みはしなかった

何があっても絶対に別れる、と決意してこの話を切り出したのだ

桃李は首を縦に振った

それを見た翔太は席を立ち自分の部屋に消えていくと、紙とペンを持って帰ってきた

席に座ると何かをスラスラと書き、それを桃李に差し出した

その紙に綺麗な字で書かれていたのは……

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・別れるのは1カ月後、それまでは今まで通りにする

・毎日一緒に寝る

・毎日、おはようとおやすみのキスをする

・朝ごはんと晩ごはんは必ず一緒に食べる

・わがままを言う

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