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君と別れるための5つの条件

第3章 一緒に寝る

そう言うと、男は生姜紅茶を飲んでまた「おいしい」と言ってくれた



そういえばこの人はどうやってこの店のこと知ったんだろ
桃李はふとそんなことを疑問に思った



ここのお客さんはゲイの人が多いから、もしかしてこの人もそうなんだろうか
それともたまたま通りかかっただけ?



「お客さんはどうしてこの店に?」




桃李の急な質問に飲みかけていた生姜紅茶を机に置いて答えてくれる




「会社からの帰り道で、いつもより早く仕事が終わったので、入ってみようと思って」



紅茶を一口飲んで飲んで男は続ける



「ずっと前から気になってたんです。店の前を通るといい匂いがしてて……何回も入ろうと思ったんですけど……なかなか時間がなくて。でも、ご飯もデザートもお茶も美味しいし、また来ます!」



これまで見たことないような綺麗な笑顔で男は桃李に笑いかける
その笑顔に少しの間見とれていた桃李もとびきりの笑顔を浮かべる


「はい!是非来てください!いつでも待ってます!」

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