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君と別れるための5つの条件

第3章 一緒に寝る

嗚呼、あの日のことか
でも、何でそんな事覚えてるんだろ
俺にとっては大きな出来事だったけど翔太にとってはただ、通りかかったカフェに入っただけなのに……



「……何でそんな事覚えてるの……?」






「覚えてるに決まってる。だって、大切な人と出会った日なのに忘れるわけないじゃん」




そんな事覚えてなくていいのに……




そんな事言われたらまた決心が揺らいでしまう……













でも











すごく、すごく、うれしい













桃李はあの時と同じとびっきりの笑顔を浮かべた



だだあの日と違うのは



頬に一筋の涙が伝っていること



それと



翔太がその涙を優しく拭って、頬にキスを落としてくれること




それは、あの日から関係が変わったことと、その関係が今はあの日以前に戻ろうとしていることをひしひしと伝えてくる



翔太は桃李を腕の中で自分の方にひっくり返すと、優しく、優しく桃李にキスをする

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