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君と別れるための5つの条件

第4章 過去

楽は通話を切ると桃李の方に向き直って、放心状態の桃李を抱き寄せる



「ごめんな桃李。俺、お前に傷ついてほしくないんだよ。……って言ってもさっきので充分傷つけたか……」



そこまで言うと楽は桃李を抱きしめる腕にさらに力を込める



「でも、桃李には俺と同じ気持ちになってほしくないんだよ」




そして楽は桃李にも聞こえないほど小さな声で呟く














「お前を傷つけるのが俺だけになればいいのに……」












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