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君と別れるための5つの条件

第4章 過去


「え、ちょ…小野田さん! 楽が!」



「大丈夫ですよ。死にはしませんから」



そう言う翔太は今まで一度も見せたことのない冷たい目をしていた



翔太は桃李のうでを掴むと何も言わず、桃李を連れて店の外に出て行ってしまった










「小野田さん、桃李を幸せにしてね……」










そんな楽の独り言は物音ひとつしない店の空気に溶けていった

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