君と別れるための5つの条件
第4章 過去
プルルルル……
耳に当てた携帯が数回コールを鳴らすと、突然楽の声に切り替わった
『もしもし。小野田さん?」
よかった。いつも通りの楽だ
特に心配はしていなかったがいつも通りの調子の楽の声が聞こえてきて胸をなでおろした
「桃李だよ。片付けの途中で出て行ってごめんね」
『嗚呼、いいよ別に。片付けも戸締りもしといたし。荷物は一応俺が預かってるから、明日渡す」
「ありがと。……あ、でも鍵が……」
そう言うと電話の向こうの楽の雰囲気が変わった
顔を見なくてもニヤニヤと笑っているのがわかる
「小野田さんに泊めてもらいなよ」
「え、でも……それじゃ小野田さんに迷惑かかっちゃうし。……やっぱり、取りに行く!」
チラッと翔太の方に目をやると、バッチリ目が合い顔がカッと赤くなる
「俺が迷惑なんだよ。つべこべ言わず頼んでみろ! 絶対大丈夫だから」
耳に当てた携帯が数回コールを鳴らすと、突然楽の声に切り替わった
『もしもし。小野田さん?」
よかった。いつも通りの楽だ
特に心配はしていなかったがいつも通りの調子の楽の声が聞こえてきて胸をなでおろした
「桃李だよ。片付けの途中で出て行ってごめんね」
『嗚呼、いいよ別に。片付けも戸締りもしといたし。荷物は一応俺が預かってるから、明日渡す」
「ありがと。……あ、でも鍵が……」
そう言うと電話の向こうの楽の雰囲気が変わった
顔を見なくてもニヤニヤと笑っているのがわかる
「小野田さんに泊めてもらいなよ」
「え、でも……それじゃ小野田さんに迷惑かかっちゃうし。……やっぱり、取りに行く!」
チラッと翔太の方に目をやると、バッチリ目が合い顔がカッと赤くなる
「俺が迷惑なんだよ。つべこべ言わず頼んでみろ! 絶対大丈夫だから」