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君と別れるための5つの条件

第4章 過去



桃李には楽が何を根拠に大丈夫だと言っているのかわからなかったが、楽は構わず続けた



『今日は小野田さん家に泊めてもらって、明日は日曜だし小野田さんと2人で店にくるように! じゃ、おやすみ〜』



ツーツーツー



一方的に電話をを切られた桃李はしばらく放心してから翔太の方に振り向いた




「今日、泊めてもらえますか?」








あの後、桃李は翔太に詳しい事情を説明し、翔太のうちに泊めてもらえることになった



それにしても、この家の広すぎ!



翔太の家のリビングは桃李の店のフロアより少し広いくらいで、家具は黒系で統一されてとてもスッキリしている

まるでモデルルームのようだ


「村瀬さん? どうかしましたか?」



桃李がキョロキョロと周りを見ているのを不思議そうに翔太が見つめている



「いや、広い家に住んでるんだな、と思って」



「あ〜、この家は親が無理やりね。1人で住むのにはもったいないと思ってたんだけど……」

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