君と別れるための5つの条件
第4章 過去
「やっぱり悪いですよ。僕1人でこんなに広いベッドに寝かしてもらうなんて……」
「いいんですよ。俺はソファーで寝ますし。ゆっくり休んでください」
「でも……」
あれから翔太もお風呂に入り、気がつけばいい時間になっていたので、もう寝ることになったのだが、家主である翔太がソファーで寝ると言って聞かない
家にお邪魔してしまっている桃李としてはそれがどうしても申し訳なく、ベッドで寝るよう何度も説得を試みている
もしかして、俺と寝るのが嫌なのかな?
当たり前か……俺男だもんな……
「やっぱり俺と寝るのは嫌ですか? ……大人の男が並んで寝るなんて気持ち悪いですよね?」
「………」
嗚呼、この沈黙は肯定かな……
わかってたけど、やっぱりちょっときついかも