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君と別れるための5つの条件

第1章 君と別れるための5つの条件

桃李は風呂から上がってくると翔太の座っているソファーまでやってきて隣にちょこんと座った

相当疲れがたまっていたのかもうコクコクしている

「桃李、寝るなら歯磨きして?」

「ん〜」

桃李を立たせて翔太も一緒に洗面所までついていく

「ほら、歯ブラシ。俺も風呂入ってくるから先に寝てていいよ」

翔太は桃李に歯ブラシを渡すと、服を脱ぎ風呂の中に入っていく

フラフラしている桃李の可愛さに悶えながら


翔太は風呂からリビングに向かう途中に自分の部屋を覗いてみた

無駄に広いベッドの上に桃李の姿はない

もしかして、条件を忘れて自分の部屋で寝ているのだろうか、と思い、桃李の部屋を覗いてみるがやはり桃李の姿はない

もしや、と思い早足で廊下を歩く

桃李はリビングの中央付近に置いてあるソファーの上で規則正しい寝息を立てていた

きっと、条件を守るために翔太が上がってくるのを待っていたのだろう

翔太は音を立てないように桃李に近づくと、小さな頭を優しく撫でる

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