テキストサイズ

君と別れるための5つの条件

第4章 過去



「早くベッド行きますよ!今のは村瀬さんが悪いですからね」




そう言って翔太は大股でズカズカと寝室へと進んでいく




それにしても、力持ちだ
背は小さくても一応大人の男の桃李を軽々と持ち上げ、運ぶなんて




そんなしょうもないことを考えているといつの間にか寝室に着いていてそっと桃李をベッドに下ろす




そこまでされてようやく自分が今まで何をされていたか冷静に考える




「……俺、今お姫様抱っこされてた?」




恐る恐る聞いてみると翔太が笑顔で返してくる






「はい、されてましたよ。……村瀬さん顔真っ赤ですよ。可愛い」




お姫様抱っこをされていたという恥ずかしい事実に動揺し、からだを勢いよく起こすと翔太の顔が近づいてくる
あと数センチで鼻先がくっつきそうだ






「キス、してもいいですか?」






いきなりの質問に動揺しつつも頷くと、チュッと触れるだけのキスが降ってきた

ストーリーメニュー

TOPTOPへ