君と別れるための5つの条件
第4章 過去
いつもは可愛い顔して、可愛い反応して、子供みたいに無邪気に笑ったりして……とにかく、年齢よりずいぶん幼く見えるのに……
今は色気を出しまくり、やっぱり自分よりも年上であることを感じさせられる
桃李に覆いかぶさって、サイドテーブルに手を伸ばす
引き出しの中からローションを取り出した
ボトルを握り手に痛いほどの視線を感じて桃李の方に目を向けるとすごく悲しそうな目でボトルを見ている
ボトルの中身は少し減っていてネットリとした液の中には幾つもの小さな気泡が出来ている
「ごめんなさい。でも、さっき辛そうだったから、今はこれで我慢して……」
そう言ってローションを手に取り人肌まで温めると
それを穴の皺を伸ばすように塗って、中指をゆっくりと入れていく
そこは翔太の指をすんなりと受け入れてさらに奥へと誘いこむようにうねっている
「ふ、ん……あ、はっ!ああ」